文系大学院生のキャリア② ~業績とキャリア~

今日は以前書いた記事の続編を書きたい。

前回、「文系の大学院生は研究者をめざしている」というしごく当たり前の事を書いた。

ここまで書いて思ったのは、最近、そういう人ばかりではないという事。
研究者になっても、研究や教育をするだけではなく、NPOや、その他の任意団体を立ち上げて
「実践的活動」を行う人が増えているのではないだろうか。
起業したり、企業と連携を取って何かする人もいるだろう。
これについてはまた別の機会に書きたいが、そういった人たちにとって「研究者」というのは片足の置き場である。
もう片方の足は別のところにある。
これは、純粋に「研究者として生きていく」ことをめざしている人達とは違うキャリアと言ってもいいだろう。

などなどいろいろ考えられるかもしれないが、先ほどもいった通り、これについてはまた今度。
いずれにせよ、研究者となることが目標の一つである事には変わりはない。

そのために必要なのは、「業績」である。

業績とは、【自分の著作・論文・学会発表】の集合の事である。
これらの業績を一覧にしたのが『業績リスト』である。
先日、ある大学の准教授の方と話す機会があったのだが、新しい研究者の採用を行う場合、
最初はこの「業績リスト」のチェックが行われるのである。
リストがしょぼければ(研究者としての活動実績が少なければ)、この時点でサヨウナラ。
単純に業績の「数」が多ければいいというわけではないが、
やはり、少ないと、研究能力に不安を感じられてしまってもしょうがない。

先程の方とは別の研究者の方に言われたのだが、私の研究室の先輩方は
「優秀な人が多くて、一つ一つの業績は素晴らしいんだけど、いかんせん(業績の)数が
少なすぎる」らしい。
リストの長さもバカにしちゃいけない。

かく言う私はというと、業績が圧倒的に足りない。
今、増やしてます。シコシコと。

しかし、「業績業績」とばっかり言ってると「業績厨」と揶揄されることもあります。
つまり、研究者の本来の目的は「真理を追究する事」なので、
業績を増やすことや就職に熱心になりすぎる事は必ずしも称賛されるものではないかもしれません。

が、、、、、そうは言っても、院生だって職を得なければ、研究を続けられないし、メシも食えない。

そんなわけで、今日も学会発表の要旨作成に取り組むわけです。シコシコと。

ってな話は置いといて。

【書籍・論文・学会発表】のリストであると書きましたが、一つ一つの業績の意味は均一ではありません。
たとえば書籍について言えば、共著の一人よりも単著がいいし、編著者になるとデカイ。

論文も、【査読あり】か【査読なし】かによって、大きく評価が異なる。
【査読】というのは論文に対する審査で、実績ある研究者たちによって行われる。
この審査に通る事で、論文が学会誌などに掲載されるのである。
審査に通るのは、よくわからんけど、応募論文の5~10%ぐらいのイメージ?
とにかく、狭き門なのです。
【査読なし論文】というのは、書いたら載せてもらえる媒体(研究室の紀要など)に載せた論文。
【査読あり論文】というのは、審査を通り、学会の雑誌などに掲載された論文。
当然評価が高いのが【査読あり論文】
これが何本あるかによって、院生に対する評価は全然違います。

学会発表、これも【査読なし】【査読あり】があります。
が、自分の関わる領域では殆ど【査読なし】の発表です。
申し込んだらできます。
これについては、「国際学会」で発表する事が国内の学会で発表するより評価されます。
また、やはり小さい学会で発表するより全国学会で発表する方が評価されます。
しかし、いずれにせよ、学科発表の位置づけは業績の中では低いです。
「学会発表」は業績としては何も意味がないという人さえいます。
むしろ、ある人によれば、学会発表は業績として意味がるというより、
「こんな研究をしている人がここにいますよ」というアピールの場だとも言われています。

こちらの意味合いの方が強いかな、という気がします。

また、どの業績においても、「協同研究」と「個別研究」がありえます。
学会の個人発表と共同発表みたいな。
で、評価が高いのは当然個人研究です。

色々書きましたが、以上のように、【業績】を増やす事で、大学への就職の道が開けます。
もちろん、業績さえあればいいわけではないですが、前述したように一つの大きな判断材料には
なっているようです。

また、業績の数は他の事にも波及します。

例えば、博士の学位。全国的な学会で●会掲載された、っていうことが、博士論文を審査してもらう事の
条件になっていたりします。
あともう一つが「学振」。これは、研究補助のお金もらえる制度ですが、これも【業績】が評価基準の一つに
なってます。

今さら思ったけど、この辺の事は今既に研究者をめざしている人にとっては「当たり前」の
話である。しかし、研究者をこれから目指す人の中には、意外と知られてない事も多い。
大学院生でも、修士の段階ではこれらの事を知らない人も、実はいる。
特に、社会人経験があって大学院に来た人や、留学生などは知らないこともおおい。

そういったわけで書いてみました。

こんなところで、私、眠くなってしまいました(現在3時)。

もうだめだ。

目が、目が、目が、、、、、、、、メガマック、、食べたい。

おやすみなさい。

文系大学院生のキャリア② ~業績とキャリア~」への1件のフィードバック

  1. 業績大事、と書いておきながら、私本人の業績がショボイのが悲しいところ(笑)

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