日本教育学会&公開シンポジウム行きました -東アジアをつなぐ教育の可能性を探る 貧困・格差・ナショナリズムを越えて-

週末は日本教育学会の大会でした。
夜は(いきなり夜の話!)、飲んで食ってラーメン食って、非常に楽しかったです。
中洲の屋台KENZOに行きました。
普通のラーメンも焼きラーメンも旨かったです。

今回の大会の一番の目的は公開シンポジウムに出る事でした。
「東アジアをつなぐ教育の可能性を探る―貧困・格差・ナショナリズムを越えて―」
社会科教員として(?)、見とかないと、と思っていきました。
いやそもそも歴史とか東アジアとか興味あるので。
とっても面白かったです。

お話のメモを備忘録的に残します。

報告者の先生方の話を超おおまかにまとめると、

①東アジアに公共圏を作る。儒教公共圏。
②政治と教育を切り分けて、中立・公正な教育を目指す。特に中・韓。

という事でした。
これらに対する広田先生(指定討論者、日大)の質問が、本当に的を得てて、ムヒョヒョでした。

①→「公共圏を作れば何とかなる」は幻想じゃないだろか。
ネット上とか見てても分かるけど、それぞれの利害を主張して殴り合いの場になるだけじゃないだろか。
②→これが大事だというのは分かるけれど、これを達成するために政治家をどう説得するのか。

・・・

<回答編②>

中・韓の先生方から②についての明確な回答はなかったように思います。
なかなか難しい。

ただ、新たな情報。

中国では、教育の内容が少しずつ変わってきていて、
歴史教育をナショナリズムに利用しようとする動きは少しずつ薄れてきているとのこと。
例えば、日本から侵略を受けた時の話が段々減っている、と。

<これについての感想>

知らなかった。
前向きな動きだと思う。

このような動きが出ている事例として上海が挙げられていた。
国の勢い、特に経済状況と、「歴史教育に愛国心を求める姿勢」ってかなり重なる気がする。
自信がないから歴史に頼るというか。
自信がついて来れば歴史に頼る必要がない。
ナショナリズムに頼る必要が無い、という言い方でもいいかも。

日本は逆に、どんどん自信失ってるからそっちに頼りたくなっちゃう人が増えたのかも。
いや無意識にね。
90年代前半ぐらいまで、「愛国心」とかそんなに受けなかったよね。
小林よしのりがもてはやされんのも、だんだん勢いが落ちて来てからな気がする。
日本がアジアで圧倒的に優位だったころ、バレーの大会とかで韓国が異様に日本戦に燃えてても、
なんというか、「わかります、その気持ち」とか思えちゃうような余裕があった気がする。
今はそんな余裕、まったくなし。

<回答編①>

こちらについてもそんなに明確な回答はなかった気がする。
ちょっと、ネットはデメリットだけじゃなくメリットもあるよ、的に見えてしまった気がする。

<これについての感想>

たたき合うばっかじゃない公共圏を作るのってどうしたらいいんだろ。
つまり、「他者意識」も踏まえつつ話ができるってことね。

「それは違う」と思うことを、
「それは違う、お前らアホか、さすが歪んだ歴史教育!」とか言っちゃうのを
「なるほど、おっしゃりたい事は分かりました。でも、我々の考えはこうです。なぜならこうのような前提の違いがあるからです」に変えるのはどうするんだろ。

当たり前だけど、実際に会って話せることって大事だと思う。
顔の見れる関係で話せるって事は大事なんじゃないだろか。

<いろいろふまえて>

広田先生が「何か新しい事」を作るってのが大事なんじゃないか、とおっしゃってた。
たしかに、過去を振り返るのも必要だけど、新たな何かを創る事の方がもっと大切なんじゃないかと。

それって公共圏の話と近い。
司会のEdward Vickers先生もおっしゃってたけど、顔の見れる公共圏だったり、新たに何かをつくっていくうえで
実は大事なことって「言葉」じゃないかということ。

共通の言語が無いのが根本的に難しさを生んでいるという事。
ヨーロッパがそれなりにうまくいくのは、共通言語あるし、第二・第三外国語でドイツ人がフランス語勉強したり
しまくるから、ということ。

Edward Vickers先生。

たしかにたしかに。
単純だけど、実はそこからなのかも。
でも、他者意識持ってほしいなって思う人ほど、英語つかえっていうのが一番無理かも。

もし日中韓の三国が全員英語話せてたら、(顔は合わせないけど)東アジア共通の2チャンとか作れたのかもね。
今は無理だけど。全体無理だけど。絶対荒れるけど。

<あともういっこ>

あとね、そもそも今回は「つなぐ」が目的で「つなげるためにどうするか」っていう話だった。
でも実は、世の中ではそもそも「つながる必要が無い」って思ってる人がドンドン増えてるように思う。
そういう人たちに対して説得的になるにはどうすればいいんだろう。
「近隣国と有効な関係を築く」っていうのが重要である事は自分の中では自明なんだけどね、
そうでもない人が増えてる気がする。
つながる事でなにがいいのか、っていう実質的で目に見えるストーリーが必要とされてるように思う。
そのへんどうしたいいんだろね。

そんなこんな思いました。

いやはや、長くなってもた。
10行くらいで終わらすつもりが。
うがが。

とにかく、九州楽しかったです。
一幸舎、うまかった。

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