源流合宿に参加してきた。–研究者としての自分? 専門家としての自分?–

昨日、今日と、中原研の源流合宿に参加してきやした。
とても濃い―濃いー時間を過ごしたので、感じた事を書き遺しておこうと思います。

◆源流合宿とは何か

まず、源流とは、何なのか。

それは、自分が研究で使う概念の歴史的理論的系譜のことを意味しています。
歴史的と言っても、いわゆるレビュー論文のように「ここ数十年」ではありません。
本当に「歴史的」な部分です。
人への進化の話、古代文明における話、そういった所から辿ります。

源流合宿では、各自がその系譜を20ページのペーパーにまとめ(事前課題)、
参加者の前でプレゼンし、ディスカッションポイントを呈示し
みんなでグループワークします。

いわば、博論の第一章を書き、そして、みんなにもんでもらうようなもんです。

◆合宿を終えて・・・

とにかく、脳みそとろけました。
とろけポイントはいくつかあります。

まず、色々と本を借りてよまなければなりません。
例えば、今回の僕は、

社会化の心理学-人間形成と社会と文化 :斉藤ら1990
社会化の心理学-人間形成への多様な接近 :菊池ら2010
出会いの社会学 :ターナー2010
社会という檻 :ターナー2010
“学校から仕事へ”の変容と若者たち―個人化・アイデンティティ・コミュニティ :乾2010
現代青年期の心理学 — 適応から自己形成の時代へ :溝上2010
個人化社会 :バウマン2008

といったあたりを中心的に読みました。
他にも色々と・・・

genryu_hon

(社会化と個人化というテーマです)

まず、読むことに時間かかります。
どんどん「読まなきゃ」が広がるんですよね。
どっかでラインをひかなきゃいけないけれど。

次に書く事。
20ページ。
アカデミックに、つまり、何らかの文献に依拠しつつ、
流れをまとめながら、自分の言葉で20ページ書くというのは、
かなり疲れる作業です。
ペーパー書くために三徹した方もいらっしゃいました。

当日。
一日目には、40分のセッション×7ぐらいやります。
二日目には、セッションもやりつつ、一方で、自分のビジョンマップも作成しました。

終わった今、どうなっているか。

当然、脳ミソとろけてます。

身体も疲れてます。。。

なんというかもちろん、知的な楽しさはムンムンなんですけど、
それに浸りすぎてフニャフニャというか。
肉体的な疲れもありつつ、脳みそのぼせちゃってるみたいな感じでしょうか。

でも、どっかで、妙なさわやかさはある。

最後にビジョンマップのワークをやった事も良かったのかもしれません。
ちなみに、自分のビジョンマップはこれ。
”DSC_1867″

自分が発表した後はなんだかちょっと苦しくて
油っぽい汗かいたんですけど、
最後には、さわやかに「がんばろー」みたいな気持ちになったというか。

ま、いずれにせよ脳みそとろけたのは間違いないです。

◆感じた事の一端-研究者と専門家-

そんなわけで、とてもタフな時間をすごすわけです。
研究的な意味での未熟さを感じた事はもちろんです。

一方で、博論を書いていくうえでは、とても貴重な機会だった、と感じました。
というのも、こういう機会でもなけりゃ、博論の第一章というのは、
なかなか手をつけにくい部分だったりするからです。

例えば、僕は研究で組織社会化と組織個人化という概念を使おうとしています。
投稿論文を書く際にも、当然、組織社会化や組織個人化の最近の研究の動向は
おさえたうえて書かねばなりません。

ただ、両概念の上位概念である社会化と個人化の理論的系譜まで遡る機会は
殆どありません。
ましてや、その上位概念の、さらに先にある人間観や、その研究が行われるように
なった歴史的背景などまで目を向けることはほっとんどないです。

今回、私がそういうところまで到達出来たかは分かりませんが、
この合宿があることで読まざるを得なかった、そして、
いつかは読まなければならなかった文献があることは間違いありません。
その意味では、非常に貴重な機会でした。
(とはいえ、博論一章書き終えた状態になったかというとそうではありませんが…笑)

それに加えて。

博論をかくうえで、つまり、「研究者」になるうえで、
自分の研究を位置付けることになり、その意味で重要であることは
既に述べましたが、あわせて、その分野の「専門家」になる
うえでもこれは重要な機会であるということ。その事に今回の合宿で気づかされました。

例えば、専門家になるということは、研究者の前でだけでなく
一般の方の前でその分野の説明をする機会が訪れる事もあり得るというわけです。
NHKクローズアップ現代に呼ばれた時に語れるか、みたいな話がありました。
(別に有名人を目指すというかそういう話ではないです。)

そういうときは、歴史なり、海外との比較なり、思想なり、そういったものを
ふまえながら説明することになります。
自分のやってる事の意味を整理できているか、が問われます。

そのためには、概念の出自から探り出すような、今回の機会は
非常に重要だったと思います。

というか、そもそも、「研究者」と「専門家」を一緒にせずに考えるような事は
なかったです。
みなさんが話されていた時にそれを意図されていたかは分かりませんが
自分としては、実はその点が、とっても大きな気付きだったような気もします。

(もちろん、研究者が専門家ではないという意味ではありません。)

他にも色々と学んだ。感じたことはあるんですが、それはまた追い追い。

とりあえず、心理学、フロイト先生とか、その辺、結局読まんとあかんよなー。
最近、インプットもっとせねば、って思ってたのでその気持ちが強まりました。

ほい。

というわけで。

吉村さん・保田さん・島田さんはじめ、合宿を仕切って下さった方々に
感謝感謝です。

ありがとうございました。
帰ってきて、どっと疲れが出ましたが、今から娘を迎えに行ってきます。
もうひとふんばり!!!

(結局また長くなっちゃった)

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