初めての国際学会で感じたモロモロ

今回、共同研究の関係で、初めて国際学会で発表しました。

諸先生方(勝手に名前を出したら怒られそうなので書きません(笑)あとで業績一覧見ればばれますが。)に
「おんぶにだっこ」状態ながら、なんとか乗り越えました。
その中で感じた事を、残しておきたいと思います。

ちなみに、発表したのはNERA2015(北欧教育学会)という学会です。
おそらく、国際学会の中ではメジャーな部類ではないと思うんで、
「国際学会とはこういうものだ!デデン!」と言えるものではないんですが
いつもの通り自分への備忘録と言う意味でも書き残しておきたいと思います。

■■申し込み編■■

①「参加」自体に登録が必要

発表の申し込みは当然必要です。
ただ、それとは別に「参加」についても事前申し込みが必要です。
日本の学会のように、見るだけなら「行ってお金払えばいい」という訳ではなさそうです。
(※あ、もちろん「日本の学会」というのは「日本の<教育系の自分の周りの>学会」の意味です。)

②参加費、結構高い

日本の学会は、せいぜい数千円だと思います。
ですが、この学会の参加費は、4万弱でした。
ただし、これも、学生登録での参加費なので、研究者になっている人ならさらに高いかもしれません。

③「early bird」を活用する

上記の値段は、学生割引を利用しているとともに「early bird」の値段です。
early birdとは、私も知らなかったんですが、早期割引の意味だそうです。
なんでearly birdと言うかというと、「早起きは三文の得」の意味で、
“The early bird catches the worm.”という諺があります。
「早起きの鳥は虫を捕まえる」といった感じでしょうか。
そんなわけで、early birdは早くやったらお得という感じで、早期割引を意味します。
7〜8千円ぐらい違ったはずです。
学会の二ヶ月前ぐらいがラインで、それ以前に申し込むとearly birdできたと思います。
これ活用すると、いいっすね。

■■準備編■■

④スライドの「流れ」はわりと共通

これは、実際見て感じた事でもあるんですが、【関心→問い→方法→結果→考察→課題】
という流れは、だいたい同じでした。
ま、当たり前と言えば当たり前なんですが。

意外と、こういう事が、分からないんですよね。
全然違う<常識>があったらどうしようって不安になっちゃう。
そういう意味で言うと、「同じだった」を認識するだけでも
非常に意味があったと思います。

⑤英語発表の「言葉の使い回し」

スライドを作っていて、経験の無さを痛感したのは「言葉の使い回し」への慣れ。
上に書いたように【関心→問い→方法→結果→考察→課題】みたいな感じですすむわけですよね。
で、それらは当然スライドの上の方にタイトルとして入ったりするわけです。
そこに、英語の何を充てたらいいのか、が、意外と分からない。

「伝わればいい」ならなんでもいいんだけど、そういうのって「型」がありそうじゃないですか。
日本だって、「関心」のことを「興味」と言ったってほぼ、同じように伝わるわけじゃないですか
(もちろん微妙にニュアンスは違うけれど)。
だけど、興味と書く人はいない。
そういう意味で「型」があると思うんですよね。

もちろん、基本的には英語論文と似ているだろうし、その意味では
なんとなく分からなくないんだけど、やっぱりちょっと不安なんすよね。
英語論文はその辺にころがってるけど、英語学会発表のスライドって見た事無い。
探せばあるんだろうけど。

あ。今思った。
会場回って資料をがんがん集めるとかしときゃ良かった。
次はやろ。

⑥スライドの英語は、それなりにチャンとした感じで。

後ほど述べますが、発表自体は、シンプルな英語がいいかと思います。
難しい言葉をつかおうとするとかえって、伝わらないです。
ただし、スライドはちゃんと文章で書けるし、読んでもらえるし、
それなりに凝った表現というか、例えば関係代名詞使ったり、あるいは、
熟語的表現みたいなのも使っていいのかなと思います。

逆に、テニオハの間違いも目立っちゃうというか、そういう所もあるかなと思います。
スライドに書く文章については、ある程度チェックした方がいいと思います。
余裕があれば、出国前に、ネイティブに見てもらうとか…ね。

今回知ったけれど、ネイティブに文言をチェックしてもらえるようなサイトがあるとの事。
(名前忘れてもうた。)
そういうところで見てもらうのも一つの手かもしれません。

あと、ちゃんと英語を考える事の利点は、もう一つあるような気がします。
自分の論理が正しいのか、整理する事につながるという事。
日本語で「●●の意味」と言っても、例えばvalueみたいな話なのか、実はroleみたいな事を言ってる
場合もあると思います。
その辺、自分が(少なくとも一定レベルには)日本語にこなれているせいか、なんとなくで
押し切っちゃっている部分があり、そこについては、英語で考える事の付随的な意味があるかなと思います。

※よく、「論理的に考えるのには英語が適している」って言いますよね。
これって、英語がそういう言語である、本来持っている特質という部分もあるかもしれませんが、
【母語と別の言語で考える】という事の意義が大きいように思います。
母語と別の言語では、言葉の意味が一対一対応している訳ではないですし、文法も異なるので、
きちんと伝えるには、<そもそも(母語で)何をいいたかったのか>という論理の背骨みたいなものを
改めて考える必要があると思います。
その意味で、英語自体の特徴ももちろんある(主語や時制を明確にする等)んでしょうけど、
訳していくプロセスにも実は大きな意味があるような気がします。

話がそれました。

■■直前編■■

⑦「印刷」が意外と面倒

印刷する場所に困るという事。
日本だったら、kinko’s(か、それに似たとこ)ないかなーって感じでどうにかなると思います。
ちょっと大きめの街ならどっかにあると思います。

だけど、今回の街にはありませんでした。
というか、あるかもしれませんが、簡単に探したりはできませんでした。
そういう意味で、小型のプリンターを持ってくる先生もいるとのこと。

逆に、絶対日本なら駄目だけどこちらなら出来たのは、「会場で印刷してもらう」ことでした。
ただし、原本を持っていかないと厳しい場合もあると思います。
そして、お金かかるかもしれません。
今回は、ホテルで原本を印刷してもらって、会場でコピーさせてもらうという形でした。

そんなわけで、印刷マターには不確定要素が多く、それなりに気を使います。
最高なのは日本から持っていく事だけど、、、ねぇ。。。そんなに早く準備できないじゃないですか笑。
前日に大学に来て、学生に聞いたりしてみると、意外とあるかもしれないですね。

⑧会場を確認しとく

これは、僕がビビリストだからかもしれませんが、
こういのは、やっといた方がいいと思います。
というのも、海外の大学は、キャンパスが広いです。
そして学部ごとに散在してます。
これ、違うキャンパスっしょ。みたいな事もありそうです。

そして、「ここが会場ですよー」アピールがあんまりありません。
ノボリとか、でっかい看板とか、そんなにありませんでした。
入り口のボードに紙が張ってあるだけ、だったりする。
そういう意味で、余裕があれば、散策もかねて大学とかその周辺を
ブラブラしつつ、普段の大学の様子を観察しつつ、会場を確認しつつ、
プリントアウトかコピーできる場所を探すっていうのは、
前日にやってもいい気がします。

■■当日編■■

⑨他の人の発表

意外と、プレゼンは上手じゃない。

いきなり失礼な話ですが…
小国島国日本のいち田舎もんとしては、海外の人って、みんなジョブズみたいな
ボディーラングエッジありーのー、動きまくりーのー、ゆーもあありーのー、
みたいな人が多いんかと思ってました。

少なくとも、僕がみた発表は全然そんなことなかった。
ボソボソと読み上げたり、みたいな。
これは、海外の人でも学者だからなのか、そもそも、プレゼンうまい人なんて海外でも一握なのか。
僕も、もちろん上手じゃないけど、なんというか、ビビる必要ないな、とは思いました。

「言語活動が必要」的な言説の中でバイアスかかってたのかもしれません。

スライドもいたって普通。
タイトルと箇条書きが殆ど。

⑩発表時の英語はシンプルに。

これは、先生にアドバイス頂いた事。本当に聞いといて良かったと思います。

例えば、発表で関係代名詞とか使おうとすると、何言おうとしてるんだっけ、はて?みたいになります。
あ、もちろん、しゃべり慣れてる人は別ですよ。
でも、僕とかは長期に留学した事もない(二週間後学留学した事ある)し、基本、英語しゃべるのは
恥ずかしい人、という感じの人間です。
少なくとも、僕みたいな人にとっては、会話の中で関係代名詞とか使うのは難しいです。

とにかく、シンプルに。

【町中で誰かと会話する時のように、シンプルに。】

「正しくなくてもいい、伝わればいい」の気持ちが大事だと思います。

今回、最初僕はスクリプトがっちり用意してました。
その中には、難しい表現もいろいろありましたが、「読み上げればいいや」くらいに
思ってました。
そのスクリプトを見せた時に、先生に上記のようなアドバイスを頂きました。

確かに、今回の訪問の二日目には、ヨテボリ近郊の学校で指導主事の話を聞いたんですけど
その指導主事のプレゼンも、発言自体は、ツマリツマリしながらでも、
シンプルな英語でしゃべってくれて、とても分かりやすかったように思います。
発表を聞く人にとっても、日本人の聞き取りにくい英語で、複雑な文章言われたら、わけわかめだよな。

そんな風に感じて、最後にシンプルな英語に変えました。
その方が良かったと思います。

あとで書きますが、発表は、丸暗記するとすごーく固い印象になりますよね。
日本語でもそうなように。
複雑な英語だと、やっぱり、自分としても不安があって、丸暗記するか、
棒読みになっちゃう。
そうすると、「伝えたい気持ち」が表わせない。

そういう意味でも、やっぱり、シンプルな英語がいいと思います。

⑪ジャングリッシュを恥じないで、エモーショナルに。

これも、もちろん、流暢な発音、アクセントが一番いいのはもちろんです。
その方がかっこいい。

だけど、そうなれない時に、ジャングリッシュを恥じない事は、とても大事かと思います。
だって、英語、得意じゃありませんもん。
しょうがないじゃないの。

それを恥じると、英語も分かりにくい、伝えたい気持ちも伝わりにくい。
と、なってしまうと思います。

なんとか、身振り手振り加えながら、伝えたい気持ちを表現するのは大事かなと思います。

⑫自然な発表をするためのコツは日本語発表と同じ
=【かっちり原稿準備して、そこから要素を抽出する】

エモーショナルに、という所とつながると思います。

これは自分的なコツです(つまり他の人がどうかは知りません)が、
こなれたというか、自然なというか、柔らかく気持ちを表現できるような発表したい時は
自分の中でのコツがあります。

(前にブログで書いた気がしてたけどしてなかった。。。いつか書こ)

Aまずは、スクリプト用意するくらいカッチリと原稿を準備する。
これでいいんだろうか、と、自分の原稿を疑いながら、周りの人の助けを得ながら準備する。

Bで、それを丸暗記するのではなく(※⑩)、そこから要素を抽出する。
「この点だけ押さえれば言いたい事言える」、という要素を抽出する。

Cそれを頭に入れる。あるいは、スライド原稿にメモしておく。

という感じ。
この準備ができた時が、うまくいきます。

Aにも行かないとき(多くの授業内発表)▶︎何言ってるか分からなくなります
Aまで▶︎固い発表になる
BCまで▶︎それなりに自然に出来る。身振り手振りも加えつつ。
という感じかな。

これは心理的な面も関わってて、
Aまでの段階は多いに不安を感じています。
というか、不安を感じて良くて、自分の原稿をとにかく疑いながらかっちり準備したいと思うフェーズ
B・Cでは、開き直りフェーズになります。
準備したものをある意味すてるので、もういいや、なるようになれ、と思えます。

で、こういう事は【英語発表の時はなおさら必要】かなと思います。
⑩や⑪みたいな要素があるからです。
分かりやすい表現をするため、エモーショナルに振る舞うためには、
Cまで行ってないとつらいように思います。

⑬最後の手段は読み上げる

これも先生から教わったこと。

今回自分も途中で少しなりましたが、
英語発表だと途中で内容が飛ぶし、「あー伝わってないな」と思うとナーバスになります。
そんな時は、もう、スライド読み上げちゃう。

これでいいな、と思ったのは、向こうの人でもそういう人がいたから。
読んじゃえばいいんスよ、読んじゃえば。

⑭難関は、質疑応答。

これまじで。
緊張もあって、むこうの言ってる事が自然に頭に入ってこない。
質疑応答。
ここを乗り越えられるくらいには、リスニング力を上げたい。

加えて、思ったような質問はこない。

これも断定すると良くないかもしれないけれど。

日本の先行研究の流れがどこかに頭にあって、
自分らの発表はその影響を受けていると思います。
自然に、国際的な先行研究の流れの中で発想していたり、
バックグラウンドが全然違うので、想定する質問はきません。

授業研究に外部講師が関わる意味みたいなものを発表したんだけど、
授業研究自体に関する質問が多かったです。
もちろん、それを想定して、「授業研究とは」のスライドを何枚も入れたんだけど、
それでもそうでした。

そういう意味では、国際発表で、研究のプラスになる指摘を受けられるレベルになるには
国際的な動向をきちんと押さえていく事がひつようなわけで、自分はそこまで行ってないんだな、
とも痛感した。

⑮逆に日本紹介する。

↑の点からすると、国際学会発表の目的を、「研究のプラスになるようなコメント受ける。」から、
「自分という存在を知ってもらう」「ひとまず業績作る」(◀︎悪い癖)、
あるいは、「興味関心にこたえる発表にする」に重きを置くのも一つありかなと思いました。

こういう目的まで突き抜けちゃうかどうか、それがアリかどうかは別としても、
日本の学校の様子の写真や動画を発表に入れると、おそらく喜ぶと思います。
そして、予想外の所から、良い発想を得られるかもしれません。

■■番外編■■

というわけで、うだうだと書いてきましたが、生活関連もいくつか。
・欧米のホテル行く時はスリッパ必須。
・アメニティ乏しいので小さめのタオル持ってく
・普段使いと別の財布も必要。

・・・特に、スリッパは僕のような足くさオジさんには必須ですな。
ずっと靴はいてたら、足蒸れ過ぎて死ねる。。。

次回から必ず持って来よう。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中