メンター方式とは② : なぜ今メンター方式なのか〜中教審答申「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」を受けて

前回に引き続き、メンター方式に関わる記事、第2弾。
今回はちょっとタイトルが長いが、ポイントは「なぜ今メンター方式なのか」である。

前回も書いた通り、メンタリングとは『先輩が後輩の不安や悩みの解消、業務の指導・育成を担う』ことであり、この関係は、かつては、学校の同僚性の中で自然に築かれていたものであった。
一方で、今回の答申にて言及されたメンター方式は、研修の「方式」の一つとして提言されている。
つまり、自然に築かれるものを意味しているのではなく、このような関係をある程度公的に、意図的に築くイメージである。

なぜ、かつては自然にあったものを、今、意図的に公的に築いていく必要があるのか。

その背景にあるのは、「年齢構造の変化」である。

以下に2つのグラフを示す。
二つの年齢構成グラフ

これは、私がいつも(一緒に飲んでいる)共同研究している脇本さんのFacebookから引用したものである。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1022738321119953&set=a.409802005746924.97157.100001513852939&type=3&theater
平成10年と25年の東京・神奈川・大阪の小学校教員の年齢構成を比較したもの。
このグラフは、FB上で70以上シェアされた。

グラフから見て取れるように、今の年齢構成は、ベテランと若手が多く、中堅が少ない『M字型』である。

注目したいのは、若手と中堅のバランスである。
かつては、若手と同等、あるいは、中堅の方が多いくらいであった。
一方、今は、若手の方が圧倒的に多い。
若手にとって、「頼りになるお兄さん・お姉さん」的世代にあたる人たちが足りてないのである。

また、中堅世代は、学校の重要な職務を担うミドルリーダー的存在になっている場合も多い。
多忙化の進む現代の学校においては、若手の育成になかなか力を注ぎづらい状況である。

こういった背景があって、かつてあったような自然な先輩後輩関係が築かれにくくなっている。
そのため、「メンター方式」が必要とされているのである。
メンター方式は、先輩後輩関係の形成やそこでの学びを公的にサポートするものである。

次回以降は、具体的に「どうやって」の部分に触れられたら、と思う。

ではでは。
年内のブログはこれが最後になるかと思います。
というわけで、良いお年をー。

参考:メンター方式(メンターチーム)関連記事

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