メンター方式とは③ : 内容や手法の紹介

メンター方式に関わる記事、第3弾。
前々回(第1弾)、前回(第2弾)に続き、今回は具体的な取り組み内容や方法について。

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メンター方式とは① : 中教審答申「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」を受けて
●メンター方式とは② : なぜ今メンター方式なのか
●メンター方式とは③ : 内容や手法の紹介 ←ココ
つづく
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自分がずっと関わってきた横浜市では、「メンターチーム」というやり方を取っていました。
これは、「複数の先輩が複数の後輩の熟達を支援する」という形。
横浜市の資料では下のような図で体制が組まれています。

長友2015_18
(長友2015「大学・教育委員会と連携した若手教員のキャリア形成」:18)

実際のメンターチームは、下半分。

つまり、基本的な参加者は、1・2・3年目と5年次(6年目)、10年次(11年目)。
それより上のベテランや管理職は、時に参加したり参加しなかったり。

誰がリーダーになるかは学校によって異なると思います。
5年次のうちの一人が長になって、10年次が補佐していたり。
10年次が中心になって方向性を決めつつ、5年次が運営の中心を担っていたり。
人的条件にもよるところなので、色々あると思います。

また、どの程度開催されるかもまちまち。
確か、小学校では週1もあったり。
中学校では、月1が中心だったかな。
で、一回の長さは中学校のほうが長かったり。

で、何をやるか、という話だと思います。
これも色々ありました。
テーマとして印象に残っているのは、
①具体的な授業について相談する
②特別教室の使い方
③長期休み前にどんな話をするか
④子供理解の方法とは
⑤悩み相談
などいろいろ。

そして、やり方も、いわゆる授業研究的に討議を行ったり、先輩の授業を実体験してみたり、ワークショップ的に対話を行ったり、サイコロトークもあり、あるいは、普通の講義もあり。
ま、これも色々です。

と、ここまで書いてくると分かる通り、正直言って「なんでもアリ」です。

このような「なんでもアリ」になるのは、実は必然だったりします。
この「【結果的に】なんでもアリになる」理由こそが、メンタリングで重要です。

肝は「自律的に行う」ということです。

手法や内容は、委員会から定められたりしません。
その学校の伝統に則る必要もありません。
<参加者が決める> ということが重要です。
つまり、参加者が授業に悩んでいれば、授業研究っぽくすればいいし。
学校組織にうまく馴染めていなければ、対話重視でいけばいいし。

「参加者のニーズに応じて決める」ことが重要になります。
とすると、初任者らは多様ですから、多様な内容や方法を求めます。
結果的には「なんでもアリ」になる、と。

さて、では、どのように自律的な取り組みを引き出せばいいのか。

↑で書いたリーダーの働きが重要ではあるのですが、どの学校でも行える、ヒントになる取り組みがあります。
<参加者が自律的に行う>という雰囲気を醸すための一つのヒント。

それは、メンターチームの名前を自分たちで決める、ということ。
まず単純なことからでいいから、「自分たちで決める」こと事を重視する。
最初に枠組みを定めるところから、自分たちで行っていく、ということ。

この取り組みは、単純だけど、参加者の主体的な関わりを引き出す一つのステップになる。
そんな気がします。

さてさて、今回の記事に書いたこと、
より詳しい内容は、下記の本に書いてあります。
もしよろしければ、買って読んでみてください(笑)

【教師の学びを科学する:データから見える若手の育成と熟達のモデル】9784762828973

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