青春の影の話

フィンランドからの帰りの飛行機はJALだった。
機内のエンターテイメントとして色んな音楽が聴けるわけだが、その中には懐メロ特集みたいなものがあり。
その中には、財津和夫の青春の影があった。

【 youtube 「青春の影」 】

————

君の心へ続く 長い一本道は
いつも僕を 勇気づけた

とてもとてもけわしく
細い道だったけど
今 君を迎えにゆこう

自分の大きな夢を 追うことが
今までの僕の 仕事だったけど
君を幸せにする それこそが
これからの 僕の生きるしるし

————

この歌は、続きを聴けばそんな生易しいもんじゃないって話だし、タイトル通り青春時代の恋の話ではあるんだろうけれど。
でも、この歌を聞いて僕は父と母のことを考えていた。

父と母は、支えあいながら日々を過ごしてきたんだろうと思う。
毎日仕事や家事に追われながら、1日1日を積み重ね、僕や姉を育ててきたんだろう。
そして、父がいれば、今もきっと四人で思い出話をしたり、年に何回かは一緒にご飯を食べたり、そういう事があったんだろうと思う。

そんなことを考えていたら、父がいない寂しさが急に押し寄せてきてしまった。
父が死んでからもう少しで6年が経つけれど、やっぱり今でも、そういう気持ちになる時がある。

フィンランドから帰ると、母が家に来てくれた。
母は、小さくて、細くて、背中もちょっと曲がってきた。
そして、来週からまた入院することになっている。

でも、今日の母は、お気に入りのリュックを背負って、可愛らしく笑っていた。

父も好きだった緑のiittalaのお土産を、母に渡した。
父が亡くなって、母を幸せに出来るのは僕しかいないだろうなと思っている。
でも、どうしていいかは分からない。

多分、一人で生活するのは、すごく寂しいだろうなと思う。
ただ、同居には一度失敗している。
僕自身が強くなれなかったせいで、母や奥さんも含め、周りの色々な人を傷つけてしまった。

別れ際に、帰りの飛行機で青春の影を聞きながら思ったことの話をして、最後に母さんに幸せかどうかを聞いてみたら、「自分のやりたいことを実現したいと思ってもがいているあなたを見られて、私は幸せよ」と言っていた。

そうやって、僕は、今でも母さんに守られて生きている。

<youtube 「青春の影」>

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