甲子園の「女子マネ制止→男女差別」は、もしかしたら誤解かもしれない

各所で話題になってるこの話。
「甲子園」や「高野連」はだいぶ斜めに見られているなーと感じる。

「高野連は古臭くて、頭固い」

確かに高野連自身のこれまでの諸々がそういうイメージを作ってきた歴史があるからそうなるわけで、仕方ない部分もある。。。

ただ、いろいろ考えてみたり、見てみたら、誤解があるように僕には感じられた。
さすがに「女子には甲子園の土は踏ませねぇ」みたいなんは、やらないんじゃないかなぁ・・・(誤解じゃなく本気でやってたら涙目ですが。)
誤解だとしたら、誤解は誤解としてきちんと整理した方がいいんじゃないかと僕は思う。
いや、そこまでは行かなくとも「誤解が生じた可能性」を考えるくらいはしておいてもいいんじゃないかと思う。あくまで可能性だけどね。僕はどっちかというとその可能性が高いと思う。

【女子は甲子園のグランド踏ませない】が誤解である可能性

以下、↑について幾つかのポイントを挙げていこうと思いますが、そもそも今回の話で話題に出た規定の部分を挙げておきます(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000075-sph-base

——–

◆「代表校・応援団の手引き」

4・試合の注意事項

(6)練習補助員・ボールボーイ 守備練習には練習補助員(男子部員に限る)が5人まで参加できます。補助員はトレーニングシューズとし、ノックは受けないでください。ノッカーと補助員がグラウンドに入れるのは、この時だけです。終わったらすぐに退場してください。補助員が記録員を兼ねることもできます。また、補助員の中から試合中のボールボーイを両校各3人出してください。

(7)記録員 1人がベンチ入りできます。所属連盟に登録された部員で、当該校の生徒であれば男女は問いません。また、試合ごとの変更も可能です。試合前の練習や試合中にグラウンドに出てはいけません。
——–

これを踏まえて幾つかのポイントを。

◆ポイント①◆

少なくとも規定を見て言えるのは、女子記録員(いわゆる女子マネ)がグラウンドに入れないのは、「女子だから」じゃなく、「記録員だから」であるということ。記録員は、本来、男女に限らずグラウンドに入れない。

話がややこしくなるのは、「補助員が記録員を兼ねることもできます」と「練習補助員(男子部員に限る)」の部分があるからだと思う。つまり、結果的に、男子記録員は補助員を兼ねられるから、グラウンドに入れる。ということ。女子はそれができない。結果的に、同じ記録員という立場なのに、男子記録員はグラウンドに入れて女子記録員はグラウンドに入れない。そこだけを見ると女子排除に見えるのではないだろうか。また、実際のグランドレベルで見ると、女子記録員以外に女子はいないわけで、この規定を適用したことがその場では「女子排除」に見えたということなんじゃなかろか。

ただ、あくまで、グラウンドに入れる入れないのラインは男女の間にひかれているのではなく、<プレイヤー&補助員>と<記録員>の間にひかれている。少なくとも「女子はか弱くて危ないからグラウンドに入ってはいけない」という話ではない。

 

◆ポイント②◆

上記のような差異が結果的に生まれるのは、補助員が男子限定であることが大きな要素。これは「危険防止」が理由との話があり、どこのサイトでもそれが公式見解のように示されている(例えばhttp://this.kiji.is/133165193829844470?c=51548125355900932。発端は最初のニュースと思われるhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000032-dal-base)。

ただし、そうではないと高野連は否定している(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00010005-bfj-base)との報もある。

とすると、考えられる理由(推測)は、『甲子園は男子の大会』であるということ。選手とともに試合前練習でプレーする補助員は選手に準じて男子限定ということではないだろうか。
これ自体は、男女別の大会である(女子の全国大会は別にある)という理由であって、他のスポーツと同様だろう。そもそも混成アリの野球大会にした方が良いという意見もあり、それは検討次第だと思うが、現状男子の大会であるというのは、男女差別のためではないだろう。

◆ポイント③◆

「危険防止」という話が出た背景は分からないが、少なくとも「グラウンドに入れない」と規定されているのは「女子」ではなく「記録員」なので、「記録員がグラウンドに入るのは危ない」という話ではないだろか。「女子はか弱いから入れない」という理由づけは、「女子はダメ」という形で規定されていない以上、そもそもあまり考えられない理由なのでは。

最初の記事が書かれる場にいた人が「記録員は危険だから入れない。ただ、男子記録員は補助員とかねてる場合入れるけど、女子記録員はそのルートがないから入れない。」をまるっとまとめて「危険だから」と表現したのかもしれないし、そこにいた人がそう言った、というだけの話かもしれないし記者がそうまとめたのかもしれないし。。。実際のところは知りませんが。

ただ、規定見ると「女子はか弱いから入れない」ではないかなと。

◆ポイント④◆

いやいや、そんなこと言ったって、本当の目的は【女子はグランド踏ませない】でしょ。という突っ込みもある。
でも、わざわざそのためにこんな回りくどいことするかな・・・というのが正直な感想。

部長として女性が入ることは40年も前からあるし、記録員として女子部員が加われるようになったのは20年ほど前。10年くらい前から助監督として女子部員がユニフォームを着てベンチに入る事例が出てきたり、数年前から行進にも女子部員が加われるようになったという流れ(地方大会に限られている可能性あり)。
助監督は(監督含めて)試合中はグラウンドに入れないけれど、練習は多分問題なくグラウンドに入れると思うし、試合・練習中ではないけれど、行進中は普通にグラウンド入ると思うのよね。

そういう事を見ても、相撲でいう土俵のように(という表現をして批判している人がいるからあえて言うけど)女子にグラウンド入らせねぇ。みたいな発想はないんじゃないか、という気がする。

もちろん、高野連の中にそういう発想の人が全くいないという事は逆に言い切れないけれど、表に見えている事から判断するに、女人禁制、グラウンドには触れさせねぇ、というよりは、「男子の大会だから」という単純な理由の方が近い気がするんだよなぁ。

 

◆ポイント⑤◆

今回のような事が起きないようにするためには・・・
A練習補助員をプレーヤーに準ずる形にしない。つまり、男子限定を外す。
あるいは、
B大会前練習を試合前練習に準ずる形にしない。つまり、よりフリーにやって良いとする。
というあたりかなと思う。

以下それぞれについて

A:練習補助員の立場は、今回大会前練習が話題になったけれど、本来は試合前のシートノック等に加わるということ。試合前のシートノックは、テレビとか見てると挨拶からしか映らないからイメージしづらいと思うけれど、シートノックは時間もきちんと規定、計測されていて、試合と一連の流れで行なわれている。試合が始まる前の前哨でプレーの一部のようにも見え、プレーヤーに準ずる形にするのは不自然ではない。

B:大会前練習はもっとフリーにやらせてもいいとも思う。ただ、大事なのは甲子園は別に高野連が所持している球場ではないということ。入れる人員を限定しないことになった時、大会前練習を経てグラウンドがどういう状態になるか(例えば保護者が砂を持って帰る)は、懸念する部分もあり、何らかのラインは必要かもしれない。現状、試合前練習に準ずるという形にしてあるが、これ自体はまったく不自然ではない。大会前練習のためにあらたにラインを作ったりすることはかえって煩雑さをもたらす可能性もあり、それがないことは少なくとも不自然ではない。

今回のようなケースに配慮したり、普段の練習では女子も加わっていることを考えると、ABはいずれもどうにかしてもいいかもしれないと思う。それをしないのはやっぱり頭が硬いのかもしれないし、柔軟性がないのかもしれない。

ただしつこいけれど、少なくともそれをやってないからと言って男女差別の誹りを受けるべき類の話とは思わない・・・


 

以上、つらつらと書いてきました。
長いっすね。汗
やっぱり、僕には、誤解のように見えるけどなぁ。。。
(ま、基本的に推測なんでわかりませんけどね。)

とも思ったけど、もう流れ始めた勢いは止められないから、誤解が発端だとしても、色々受け止めざるを得ないかもね・・・こういう形の、「世論が一気に流れて全て丸めて押し流してしまう…」みたいな事、どうにかならんのかなぁと思います。

一方で、男女混成とか、ポイント⑤のあたり、前向きな議論につながる可能性もありますよね。いずれにせよ、何が良いのか、これを機に議論が進むとしたら、それは良いことかなと思います。

そういう前向きな話が行われるためにも、「ぐじゃぐじゃにして押し流す。。。」が起きないように願いたいです。

加えて、今回の大会が、高野連批判を通じて何か言いたい人や大人に利用されることなく、あくまで、参加している高校生のための大会になると良いなと思います。

以上。

 

 

・・・と思ったけど、あと一個だけ。高野連批判ネタは、高校野球熱血ネタと同じくらい、「売れる」ネタなんじゃないかと思います。最初の記事が話題になったあと、幾つかの記事で後追い的に「規定」を載せ、そして、その掲載された「規定」も、記録員のところが載らなくなってきてるあたりも、色々と想像を働かせてしまいました←ここは妄想ですが。ただ、普段、リテラシーとか語りそうな層が、高野連批判ネタになると、直観的にそこに乗っかっているように見えるのは、ある意味面白いなとイヤらしく思ったりします。

ただ、最後に書いた「今回の大会が、高野連批判を通じて何か言いたい人や大人に利用されることなく、あくまで、参加している高校生のための大会になると良いな」というのは、ホントに思います。数年前のおにぎりネタもそうだし、http://blog.livedoor.jp/vitaminw/archives/53188895.htmlみたいなネタもそうなんだけれど、大人が甲子園をもとに面白おかしくストーリーを作ってグジャグジャにするのは肯定否定側どちらにおいても同じだなと思う。それはどうなんだろなと思う。これは僕も含めてだな。←いや、僕は沈静化を望んで書いたということにしよう。おしまい。

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