月別アーカイブ: 9月 2016

今日から後期授業

専修大学で非常勤が今日から始まる。

が、どんなテーマを扱おうか、どんな手法、スタイルを基本に行っていこうか、まだ多少迷いがある。

今日は第一回。
最初は、少し迷いを含んでてもいいかもしんない。
ちょっと話を聞きつつ、考えていこう。

学びを”アクティブ”にする方法を探る-アクティブラーニング研究会 に参加して。

先日、東大の福武で行われた表題の研究会に参加した。
(※参考:peatixのイベントページ
実際参加してない人には伝わりづらい感じになっちゃうかもしれないけど、ひとまず備忘録的に自分のためにメモを残しておきたい・・・

会場には10分遅れで到着(ゴメンなさい)
参加者は50人強ぐらいでしょうか。

まず、会場自体がオシャレ。
自分にとっては行き慣れた場所ではあるが、このオシャレ感は若干気持ち高揚する。
んで、入り口には、お菓子やサンドイッチ、アルコールも用意されていた。
一方、参加者は(最初は分からなかったけど)結構「アクティブラーニング、
どうなんでしょう」的な空気を持っており、
【ゆるふわかつガチムチ】 的な、絶妙な空気だったように思う。

内容については、安斎さんと舘野さんの2本立て。

安斎さんの話の中で自分の中に留め置きたいと思ったのは2点。

・まずアクティブラーニングに関する整理。
学習科学で言われてきたような深い学びを狙うものと、
最近文科省が言っているような汎用的能力を狙うものと。
それらによって適合する手法も異なるのではないか、
その辺り整理していった方が、との話。

・もう一つは、まず先にコミュニティーを作ることの大切さ。
まさに、これこれ。
この本で岩瀬先生も書いてらしたけど、「安全・安心な場」を作ること、それがアクティブラーニングの前提になるんじゃないの、という話。

ほんまにそうだなぁと思う。
単にアイスブレイクというわけではなくね。
ま、場合によってはそれに頼ることも必要だったりもするんだろうけど。
失敗できる、自分の中身出せるような場にならないと、
本当に主体的な言動やそれを通じた学びなどは起きにくいんじゃないか、と。

ほんとそれやわー。
(エセ関西人が通ります)

後期の授業ではこの発想で行きたいと思っている。

舘野さんは立教でのPBLの実践やそれにまつわって考えてらっしゃることを中心に。

・まず最初のスライドにあった、
<平たくいったときに「どういう人を育てたいの?」という問いが
忘れられがちな状態がある>
ってのは、大事な問いだなぁと思う。
今回行って、一番「ポン」ってなったところかな。

アクティブラーニングって何?アクティブって?て話になるけど、
そういう人を育てたいのかってのをじっくり考えないと、
何を考えさせたいのか、どんな場面で主体的に取り組んで欲しいのか
(であれば、そこまでどういうデザインやどういうアプローチをするか)
というあたり、見えてこない。

でもまぁ、こういうことを考える良いきっかけになりうるよなって思う。
アクティブラーニングっていうワードがね。

・それと、アクティブラーニングあるある的な話もあった。
やらされ感あふれるグループワーク、みたいなね。
その中ではアクティブトランジションの(?)研究成果も紹介されていた。
参加型授業に出ることだけじゃその後のキャリアに繋がらない?だったかな。
こうやって、ちょこっとパス図が出てくると、「研究者っぽいな」と思って
ちょっとニヤリとしたw

・それから先は立教の話を中心に。
ポイントは[ PBLを回すというPBL ]。
それを可能にするのは組織開発の視点からPBLを見る、というあたり、とても参考になった。
自分は今PBL取り組んでいるわけじゃないけれど、研究室とか持つようになったら、
そういう形にしたい。

最後の質疑応答も、わりと具体的な話が出ていたように思う。
ただ、このあたりは自分の頭がボヤっとしててあまり覚えてないかもしれない。。。

終わってから、山手行って帰ろうかと思ったけど、馴染みの店員さんじゃなかったので、
MEGRO行って帰りましたとさ。
しっかり頭使って参加した研究会は久しぶりだったように思う。
そのせいか、帰りの電車は爆睡で乗り過ごしましたとさ。

そういえば、会場の一部ではファシグラが行われていた。
担当の方とFacebook友達になる予定だったのに、名前を忘れてしまった。。。

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市川学園alice 見学

昨日は、市川学園のアクティブラーニングスタジオaliceを見学してきた。
実は、市川学園の校長である宮崎先生は、僕にとって高校自体のテニス部の顧問であり、歴史を教わった先生でもあり、講師をしていた時の副校長先生でもある、という関係。

特に、教育学の研究の道に入ってからというもの、moocの授業活用やICT整備などに積極的に取り組まれている宮崎先生とは何度かお話ししたりご相談させていただいたことがあった。

先日も、開成の国語の教員で演劇的手法などを取り入れてらっしゃる森大徳さんや、同じく開成で英語の教員をされている山田雄司さん(参考)と宮崎先生とで教育について語り合う飲み会をしたりした。

そんなわけで、宮崎先生とは何かとご縁があり、いろいろな場面で勉強をさせていただいている。

今回は、そんな宮崎先生が校長を務められている市川学園のアクティブラーニングスタジオ、ALICEを見学させていただいた。
スタジオについては、コクヨさんのこちらの記事に写真等が紹介されている。

今回は、このスタジオで行われていた地理や英語の授業を見学させてもらった。

先生方自身に取材させて頂いたり許可を得たわけではないので、こちらでは具体的な内容や展開などについて紹介することは避けたいが、生徒たちの言葉、生徒たちの外化をうながす授業のデザインもありつつ、外化されたものを活かしたりなど、すごく「こなれた」感じでICTが有効に使われていた。
なんというか、【生徒たちの脳みそが動き始める瞬間】が見えるような授業だった。

面白かった。

という、授業自体も面白かったのだが、自分自身、さらに興味を感じたのは、学校内でのICT活用推進の取組。

・積極的に取り組み、授業やコンテンツを開発していく「エヴァンジェリスト」
・ICTに限らず、能動的な学びのあり方を追求していく部署「教育研究部」
・積極的な授業公開とフィードバックのための「OPEN CLASS」

こういったものは、まさに「学校内での教員の学びを活性化していく取り組み」だと感じた。
PLCに至るプロセスに通づるものがある。

ところで、もちろん、こういった方向性に必ずしも賛同しない教員もいるだろう。
教員には多様な考えがあり、その多様性が許されること自体は、とても重要なこと。
とはいえ、全員が毛嫌いする必要も当然ないわけで。
賛同する人たちと、そこに疑問符をつけつつ眺めていく人たちとが、近い距離感にいるような状態が良いのではないかと個人的には思う。

そういうバランスになるためには、これまでの長い歴史を考えれば、ソフトに組織的な方向性を示していくこと、柔らかく伝えていくことは重要なのではないかと思う。
上記の3つの取組は、そう言った状態へのプロセスとして、大変興味深いものだった。

どうやってこれらを導入したのか、どういう経緯だったのか、宮崎先生に聞いてみたい。

似たような点だが、「Aliceプロジェクト」という名称や、「エヴァンジェリスト」という語感は、なんとなくオシャレ。
先進性を醸すものでありながら、僕自身は、ちょっと柔らかさも感じたりする。
こういった名称のつけ方にも、何か工夫があるような気がする。
あるいは、名称のつけ方自体ではなく、そういう名称が生み出されるような空気感であるかもしれない。
そういう部分にも興味がある。

というわけで、(↑以外にも)いろんなことを感じた見学でした。
面白かった。
これからも市川学園の取り組みに注目していきたいと思う。

ところで、やっぱり、生の授業見たり、学校行ったりするのっていいよネェェェ。
最近、減ってた気がする。
もっと色んな学校に行きたい。今の状況じゃ難しいけど。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。(切実)

メンター方式についての誤解

◆メンター方式のイメージ

先日、こんな記事が出た。これに限らず「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について(答申)」に関しては様々な記事が出ており、大なり小なり、メンター方式に言及したものも多い。

それらの中には、メンター方式について「指導者と若手」の関係、というような形で表現しているものが散見される。
しかし、この書き方は、ちょっとなんか誤解を与えそうだな、と思う。
このように書かれた記事を見ると、メンタリング=経験豊かな先輩が後輩に何かを【伝授】すること、という印象を受けてしまうのではないだろうか。

また、大量採用に向かう前ぐらいの自治体、つまりベテランが大量にいてまだ若手が少ないような自治体の教委の方とメンター方式のお話をしたりすると、「ベテランの技を若手に【伝授】せねば」といったニュアンスの事をよく言われていたりする。
そこでイメージされているのも、経験豊かな先輩から後輩への一方向の伝授・伝達、という形のように思う。

それはそれで大事な点だとは思うけどね。
ただ、メンタリングは、そう単純じゃない(メンタリングの「ガチ」専門家では「ナイ」私が言いますが)。
その辺りを今回は書きたいと思う。

◆メンターのスタンス

メンタリングが上記のようなものと「異なる」点。
その最大のポイントは、メンターの姿勢というかマインドだと思う。
メンタリングについて書いた岩川(1994)によると、メンターに求められるのは「共同探求的なスタンス」である。

つまり、【一緒に学ぶ】という姿勢。

ここを忘れると、単なる指導者でしかないと思う。
これまでの初任者指導教員と変わらんと思う。
そうではなく、初任者の不安や悩みをベースにしつつ、初任者の自律性を活かしながら、【一緒に考えていく】ということ。

これが圧倒的に大事だと思う。

◆持論と自論

この違いを強調して言うとすれば、メンタリングは、メンターと若手が、新たな何かを生み出すってこと。
自分のそれまでの経験と持論だけじゃ分からなかった、何かを生み出すってこと。

そのためには、自分の持論をテーブルの上に乗せることまではあっても、それを相手に押し付けたらおしまいかと思う。
せめて、持論はあくまで「自分の持論」であり、それがその若手(の状況)に適用可能なのか、を当人と一緒に考えたらいいと思う。

だって、そもそも、個性違うんだから。
人格違うんだから。
風貌も違うんだから。
そう思えば、「自分の持論がその若手に適用可能なのか」
この問いだけだって、そもそもちゃんと考えたら、相当難しいはず。
今の自分とその若手の何が違うか、それを互いに考えたっていいんじゃないか。

そういったことを考えもせず、自分の経験や自分の持論だけ投げっぱなしてもね。

何も生まれないんじゃないだろか。

◆メンタリングと発達モデルの話

上記のような、自分の持論を伝えるだけの人のベースには、教員のスキルや能力が「右肩上がりに上がる」というイメージがあるんじゃないだろうか。
つまり、経験をすればするほど基本的に力は伸びる、と。
だからこそ、経験豊富な人の持論は、経験が短い人にとって「ありがたい」、という。

でも、そんなに単純ではない。

例えば、秋田(2006)は、教員の発達を「成長・熟達モデル」,「獲得・喪失両義性モデル」(+ほか2つ)の両方示している。

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秋田(2006) 教師の発達モデル(全体で4つあるが、あと2つは割愛)

単に成長熟達するだけでなく、獲得すれば喪失するものもあるんだというモデルも示されている。
後者によれば、経験豊かになって、失ったものもある、ということ。
「フレッシュさ」とか「熱さ」のようなものだけじゃなくね。
見えなくなったものもある、感じられなくなったものもある、ということ。
見えなくなった人の持論が、見える人の授業に適用しうるであろうか。

獲得した人の自論が獲得してない人に適用できる可能性はあっても
すでに失っている人の自論が、まだ失っていない人に適用できる可能性は高くないのではないだろうか。

そういう、[自分には失ったものがある]ことを自覚しているかどうか、は大事なんじゃないかな。。。

◆せめて。ね。

話がずれた。

実際のところ、メンターがメンティーに持論を示してやらせるようなことはよくあるだろうと思う。。。
そんな場合、せめて、せめて言えば、自分の経験や自分の持論をそのまま若手に適用したとしても、その結果については一緒に責任を持ってあげたらいいんじゃないかと思う。

別の観点を出して「これが出来てなかったから上手くいかなかったんだよ(=俺の持論自体は間違ってなかったけどね)」とかするんじゃなくて、むしろ、その別の観点が重要になることに事前に気づかなかった自分たち(若手と自分)の未熟さをともに嘆いたらいいんじゃないだろか。
その上手くいかない状態にある若者に何の工夫もなく自分の持論を適用させた自らの無力さに気づいた方がいいのかもしれない。

とか、思ったりもする。

 

じゃあ、どうすればそういうに関係なれんのって話はいろいろと思うことあるけど、とりあえず今日はこの点だけ。

以上

国際学会

今、イギリスではWALSが開かれている。
WALSとは、World Association of Lesson Studiesの略。
授業研究などに関わる国際的な学会。

今年、国際学会行きたいなと思いつつ、わりかし申し込みが過ぎている。
前にも行ったNERAに行きたいものの、今度は開催が3月23−25日という、
日本人研究者にとっては絶望的な日程。

他に行けそうなとこないかなぁ・・・
ということで国際学会を色々と探してみたので、リストアップしておく。

AERA
http://www.aera.net/
4月

EERA
http://www.eera-ecer.de/
8月

NERA
http://nera2017.org/
3月

OCIES
https://ocies.org/
11月

PECERA
http://www.pecera.org/
7月

ITEC
http://www.ite-c.net/
8月

ATE
http://www.ate1.org/
2月と8月

AACTE
http://aacte.org/
3月

ATEE
http://www.atee1.org/
8月 今度10月?

ICCE
http://www.icce.org/
1月

SITE
http://site.aace.org/
3月

とりあえず見たとこはこんぐらい。
ジャーナルとして有名なのは、
AACTEのJTEとか
TTEとかかな。
ATEEのEJTEとか。