「学びの場を一緒に作る」~静岡県の高校で未来予測のワークをしてきました~

先週,静岡県の高校で校内研修を行ってきました.
内容としては,ざっくり言うと,今の学校の「らしさ」を考えうえで,社会や地域等の変化もふまえて5年後について予測してみる,というワークです.
これから数年,学校教育には激動の時代が訪れようとしていますし,「まずいったん,自分たちがどういう状態なのか考えてみる,これからどんな変化が訪れそうかを当事者として考えてみる」.そんな機会を一緒につくりたいと思って研修を行いました.

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レゴ使いつつ未来予測.

内容そのものもですが,今回は研修を作っていく過程がとても印象に残っています.
単に「●●をテーマに」といった形で依頼を受けたわけではなく,担当の先生と相談しながら作り上げました.
深夜に電話で,街のカフェで,時にはスカイプで...
担当の先生たちがどういう問題を感じているのか,他の先生たちにどういうことに目を向けてほしいと思っているのか,そういった事を聞き取りながら,ともにアイデアを出しながら作りました.

「担当の先生」と書きましたが,その方は,数年前に大学院で一緒だった先生です.
静岡県からの派遣研究生ということでうちのコースに来られていました.
当時から「やわらかい先生だな」とも思っていたし,どこかスマートで,男気もあって「この先生と一緒に働けている先生は幸せだろうな」と思っていました.
そんな気持ちをところどころで伝えていたこともあって,先生が現場に帰られてから数年たって,こうして「一緒に働ける」機会が作れました.

もう一人関わってくださった先生は,その「担当の先生」の役割を引き継いだ若い先生.
一緒にいたら溶けてしまうんじゃないかと思うくらい,キラキラしてて,前向きな先生.
その前向きさに感化されて,僕も「最後まで一生懸命考えたい」,「粘りたい」と思って研修を作りました.
実際に研修を行ったのはたった90分だったけど,そのプロセスまで含めると,間違いなく「一緒に仕事ができた」気がしています.

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#御前崎に来たよ

さて,今回,いろいろとワークを詰め込んだこともあって,どこまで「刺さったか」と考えると反省も残ります.感想を見ても,おおむね良さそうなことを書いてくれていますが,なんとなく「浅い反応」,という気がします.
一緒に作ってきた先生からは,事後に,「今回の研修で考えたようなことを,これからも日常のなかで考えてほしいんだよね」という言葉をいただきました.やはりそこまでは掘れてはいない気がしますし,最初からその点をもう少し意識して立てば良かったように思います.

そういう意味でも,まだまだ磨きがいがありますし,これからもやっていきたいです.
また,今後も今回のような形で教育委員会や現場の方と関わっていけたらなと思います.

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