カテゴリー別アーカイブ: アクティブラーニング

「未来を語る高校」が生き残る―アクティブラーニング・ブームのその先へ

 

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マナビラボから本が出ました。
村松さん・渡邊さん編著、中原先生監修、JCERI執筆協力です。
僕も一部執筆しています。

「未来を語る」というのがキーワードだと考えています。
僕のマナビラボの二年間で、村松さん・渡邉さん・田中さんから一番学んだことも、このキーワードに関連しているかもしれません。

「将来、世の中はこうなりますので、こういう力が必要なので、こういう教育をやっていきましょう」みたいな話があります。
私もよくします。
その変化に合わせて学校や教育が変わっていく
その側面も非常に重要です。

でも、それに加えて、もう一つ未来への関わり方があると思います。
高校生も学校も教員も社会の一員であるととらえるならば、未来はつくっていくものでもあるはずです。
「高校生も学校も教員も社会のプレイヤー」というのは、当たり前のようで忘れがちでもあると思います
最初に示した見方は、捉え方によっては高校生や学校を社会の外に置いて、社会の未来が勝手に決まっていくようにも見えるかもしれません。

未来を予測してそれにあわせていく。
それだけでなく、今そこにいて社会の一員として「どういう社会をつくっていくか」を語る。
「未来を語る」というのは、そういう意味を含んでいるのではないか。(と、解釈していますw)

以下、もろもろのリンク。
内容については中原先生のブログに詳しいです。

●amazon
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4761925442/

●中原先生のブログ
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/10351?fbclid=IwAR3r6GqaJ6W8bFZ-4wz47upEj59teoO_NZN953m07fXECRDxBRvvCh0iQxc

時代はどんどん進んでく

また前のブログから時間が経ってしまった.

今年度末は,現在の職場を離れて新しいステージで頑張る人がたくさんいるようだ.

かくいう僕も少し環境が変わる(それについてはまた書く)

僕は早く教師教育のプレイヤーになりたい.

いま,足踏みしてる感が強すぎる.

進む人はどんどん進んでいく.

別に比べるもんでもなんでもないが,そこはかとない焦りが...

でもま,一歩一歩進むしかね.

その前に博論あるしね.

来年度は自分にとって鍵になる一年になりそうな気がする.

強みをいかす学校づくり :カリキュラム・マネジメント研修

先週、某自治体の教育課程の協議会(高校)におよばれし、講師をしてきました。
マナビラボチームで研修に参加するのは今回が初めて、かつ、コンテンツも刷新して初めてだったので、なかなか緊張度高かったです。

内容のポイントは2つ。

①まずは、「マネジメントを考えるとき、強みを意識しよう」ってこと。ポジティブ心理学とか、AI研修っぽいことをイメージして考えてみました。
例えば、4Dプロセスも紹介してみました。

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<参考:山田(2016)「学校のポジティブな組織開発が教職員に与える影響の過程の探求」> 

 
②もうひとつは、「やりたいこと」と「教科横断」の関係。

教科横断のために他教科と連携するのではなく、取り組みたいテーマや育てたい力がありその目的にかなうからこそ教科横断していた、という形がいいんじゃないだろか。
という提案。

行政から示されて、「やらなきゃ」ってなると、得てして手段が目的化してしまうことが多いので、一歩立ち止まろう、という話。

以上2つをポイントにしてやってみました。
これらのポイントを、具体的にどんなワークを通してやったかはまたいつか。

進め方にはまだまだ課題もありましたが、内容は悪くない感じがします。
チームでよりよいコンテンツにしていけたらと思います!!

学びを”アクティブ”にする方法を探る-アクティブラーニング研究会 に参加して。

先日、東大の福武で行われた表題の研究会に参加した。
(※参考:peatixのイベントページ
実際参加してない人には伝わりづらい感じになっちゃうかもしれないけど、ひとまず備忘録的に自分のためにメモを残しておきたい・・・

会場には10分遅れで到着(ゴメンなさい)
参加者は50人強ぐらいでしょうか。

まず、会場自体がオシャレ。
自分にとっては行き慣れた場所ではあるが、このオシャレ感は若干気持ち高揚する。
んで、入り口には、お菓子やサンドイッチ、アルコールも用意されていた。
一方、参加者は(最初は分からなかったけど)結構「アクティブラーニング、
どうなんでしょう」的な空気を持っており、
【ゆるふわかつガチムチ】 的な、絶妙な空気だったように思う。

内容については、安斎さんと舘野さんの2本立て。

安斎さんの話の中で自分の中に留め置きたいと思ったのは2点。

・まずアクティブラーニングに関する整理。
学習科学で言われてきたような深い学びを狙うものと、
最近文科省が言っているような汎用的能力を狙うものと。
それらによって適合する手法も異なるのではないか、
その辺り整理していった方が、との話。

・もう一つは、まず先にコミュニティーを作ることの大切さ。
まさに、これこれ。
この本で岩瀬先生も書いてらしたけど、「安全・安心な場」を作ること、それがアクティブラーニングの前提になるんじゃないの、という話。

ほんまにそうだなぁと思う。
単にアイスブレイクというわけではなくね。
ま、場合によってはそれに頼ることも必要だったりもするんだろうけど。
失敗できる、自分の中身出せるような場にならないと、
本当に主体的な言動やそれを通じた学びなどは起きにくいんじゃないか、と。

ほんとそれやわー。
(エセ関西人が通ります)

後期の授業ではこの発想で行きたいと思っている。

舘野さんは立教でのPBLの実践やそれにまつわって考えてらっしゃることを中心に。

・まず最初のスライドにあった、
<平たくいったときに「どういう人を育てたいの?」という問いが
忘れられがちな状態がある>
ってのは、大事な問いだなぁと思う。
今回行って、一番「ポン」ってなったところかな。

アクティブラーニングって何?アクティブって?て話になるけど、
そういう人を育てたいのかってのをじっくり考えないと、
何を考えさせたいのか、どんな場面で主体的に取り組んで欲しいのか
(であれば、そこまでどういうデザインやどういうアプローチをするか)
というあたり、見えてこない。

でもまぁ、こういうことを考える良いきっかけになりうるよなって思う。
アクティブラーニングっていうワードがね。

・それと、アクティブラーニングあるある的な話もあった。
やらされ感あふれるグループワーク、みたいなね。
その中ではアクティブトランジションの(?)研究成果も紹介されていた。
参加型授業に出ることだけじゃその後のキャリアに繋がらない?だったかな。
こうやって、ちょこっとパス図が出てくると、「研究者っぽいな」と思って
ちょっとニヤリとしたw

・それから先は立教の話を中心に。
ポイントは[ PBLを回すというPBL ]。
それを可能にするのは組織開発の視点からPBLを見る、というあたり、とても参考になった。
自分は今PBL取り組んでいるわけじゃないけれど、研究室とか持つようになったら、
そういう形にしたい。

最後の質疑応答も、わりと具体的な話が出ていたように思う。
ただ、このあたりは自分の頭がボヤっとしててあまり覚えてないかもしれない。。。

終わってから、山手行って帰ろうかと思ったけど、馴染みの店員さんじゃなかったので、
MEGRO行って帰りましたとさ。
しっかり頭使って参加した研究会は久しぶりだったように思う。
そのせいか、帰りの電車は爆睡で乗り過ごしましたとさ。

そういえば、会場の一部ではファシグラが行われていた。
担当の方とFacebook友達になる予定だったのに、名前を忘れてしまった。。。

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市川学園alice 見学

昨日は、市川学園のアクティブラーニングスタジオaliceを見学してきた。
実は、市川学園の校長である宮崎先生は、僕にとって高校自体のテニス部の顧問であり、歴史を教わった先生でもあり、講師をしていた時の副校長先生でもある、という関係。

特に、教育学の研究の道に入ってからというもの、moocの授業活用やICT整備などに積極的に取り組まれている宮崎先生とは何度かお話ししたりご相談させていただいたことがあった。

先日も、開成の国語の教員で演劇的手法などを取り入れてらっしゃる森大徳さんや、同じく開成で英語の教員をされている山田雄司さん(参考)と宮崎先生とで教育について語り合う飲み会をしたりした。

そんなわけで、宮崎先生とは何かとご縁があり、いろいろな場面で勉強をさせていただいている。

今回は、そんな宮崎先生が校長を務められている市川学園のアクティブラーニングスタジオ、ALICEを見学させていただいた。
スタジオについては、コクヨさんのこちらの記事に写真等が紹介されている。

今回は、このスタジオで行われていた地理や英語の授業を見学させてもらった。

先生方自身に取材させて頂いたり許可を得たわけではないので、こちらでは具体的な内容や展開などについて紹介することは避けたいが、生徒たちの言葉、生徒たちの外化をうながす授業のデザインもありつつ、外化されたものを活かしたりなど、すごく「こなれた」感じでICTが有効に使われていた。
なんというか、【生徒たちの脳みそが動き始める瞬間】が見えるような授業だった。

面白かった。

という、授業自体も面白かったのだが、自分自身、さらに興味を感じたのは、学校内でのICT活用推進の取組。

・積極的に取り組み、授業やコンテンツを開発していく「エヴァンジェリスト」
・ICTに限らず、能動的な学びのあり方を追求していく部署「教育研究部」
・積極的な授業公開とフィードバックのための「OPEN CLASS」

こういったものは、まさに「学校内での教員の学びを活性化していく取り組み」だと感じた。
PLCに至るプロセスに通づるものがある。

ところで、もちろん、こういった方向性に必ずしも賛同しない教員もいるだろう。
教員には多様な考えがあり、その多様性が許されること自体は、とても重要なこと。
とはいえ、全員が毛嫌いする必要も当然ないわけで。
賛同する人たちと、そこに疑問符をつけつつ眺めていく人たちとが、近い距離感にいるような状態が良いのではないかと個人的には思う。

そういうバランスになるためには、これまでの長い歴史を考えれば、ソフトに組織的な方向性を示していくこと、柔らかく伝えていくことは重要なのではないかと思う。
上記の3つの取組は、そう言った状態へのプロセスとして、大変興味深いものだった。

どうやってこれらを導入したのか、どういう経緯だったのか、宮崎先生に聞いてみたい。

似たような点だが、「Aliceプロジェクト」という名称や、「エヴァンジェリスト」という語感は、なんとなくオシャレ。
先進性を醸すものでありながら、僕自身は、ちょっと柔らかさも感じたりする。
こういった名称のつけ方にも、何か工夫があるような気がする。
あるいは、名称のつけ方自体ではなく、そういう名称が生み出されるような空気感であるかもしれない。
そういう部分にも興味がある。

というわけで、(↑以外にも)いろんなことを感じた見学でした。
面白かった。
これからも市川学園の取り組みに注目していきたいと思う。

ところで、やっぱり、生の授業見たり、学校行ったりするのっていいよネェェェ。
最近、減ってた気がする。
もっと色んな学校に行きたい。今の状況じゃ難しいけど。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。(切実)