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「口説ける人」が上手い校長!?①

昨日まで三日間、元兼正浩先生(九州大学)が東大にいらっしゃって、集中講義をしてくださいました。
三日間で15コマ、計25時間というゴリゴリな感じの授業でしたが、
元兼先生のパワフルさ、話の引き出しの多さ柔軟さ、それから、アクティブな活動が多かったこともあって
全く飽きない三日間でした。。。疲れなかったと言ったらうそになりますが(笑)でも、飽きる事はなかったです、ほんとに。

授業は、校長の専門職規準を、ケーススタディなどをふくめて、噛み砕きながら理解していく形になっていました。

正直に言うと、私、専門職規準だけを見ていたときは、「お題目」感があるなぁ。。。(おこられてしまう!泣)と思っていたんですが、元兼先生の授業を聞いて、かなり腹に落ちたような気がします。

以前にも書いたんですが、学校って環境に合わせて適応していく事は必要(もちろん変わらない部分も必要)で、でも、なかなか変わりにくい。

例えば、AとBがあって、AをやめてBをやるという時。

Aにだってもちろん意味がある。
Aを楽しみにしている子もいる。
Aが成長のきっかけになる子も当然いる。

「だから、今年もAをやりたい」と言われたら、それは、ここだけ見たら確実に正論。

そして、AとBを比べるのも難しい。
例えば、AとBを比べた時、Aによって成長する人数とBによって成長できる人数ではBの方が多いからBをやる。
。。。そんな論理は学校では通りません。
「人数で単純に比較できるものではない」でおしまい。それもその通り。ま、3人と200人とかなら簡単ですが。

あるいは、子どもや保護者がBを求めているから、というのも、それだけでは理由にはならない。
子どもや保護者が求めているものをやって子供が成長するとは言い切れないから。
教育ってそんな簡単なものではない事を誰もが知っているから。

じゃーどうするか。

それは、口説くしかない。
「あの人が、ああいうのなら、そうしてみようか」と思われる人間になれるかどうか、という事です。
もちろん、職務命令として人(教員)を動かす事は出来るけど、「しょーがないからやるしかない」では、その先にいる子供までは動かせません。
教員が「いっちょやってみるか」とならなければ、実のある学校経営は出来ないでしょう。

では、どーやって口説くのでしょうか。

手八丁、口八丁という意味ではありません。
かっこいいかどうか、という事でもありません。

普段から次のような事をやって「口説ける人間」になっているかどうか、が問われます。

ここから先は、実際に授業を受けてないと伝わらない部分だと思います。
元兼先生の「次世代スクールリーダーの条件」を読むと、色々わかるかもしれません。

口説ける人になるポイント、幾つかあります。

まず一つは、プレゼンス(存在理由)の確認から。
私は何故ここにいるのか、そして、何をしたいのか。。。

この確認をふまえないままに業務をしていると、恐らく、毎日、ドリフト(漂流)する事になるんじゃないかと思います。
校長職は、非常に多忙で責任の大きい仕事ですし、難しい判断を毎日迫られる事、これに対処する事で精いっぱいなのが普通だと思います。
それだけで教員の心をつかめるかというと、そこは運任せになる所も大きいかもしれません。

教員との関係は、相性もあるし、諸々の文脈もあるし、当然うまくいくかどうかは不確実です。
でも、これを出来るだけ緊密にし、口説ける人になり、ビジョンを共有して、組織がまわるようにする。
そのためには、「しかけ」も必要だし、「スキル」も必要だし、なんらかの意図がないとなかなか出来ません。

それらを行っていくうえで、まず、自分の立ち位置を見定めるのが、この、「プレゼンス」の確認です。

それから、一つは、政策に対する判断。

現代は、教育改革「」の時代です。
様々行われます。学校や教員に降り注ぎます。
しかしその中には、社会問題と教育問題をごっちゃにしたり、メディア等の言説によって構築された問題を背景として行われている事も数多くあります。
これらを噛み砕き、自分の学校にフィットする形で実施する(時にはつっぱねる?)。
こういった事をしてくれる、こういった事が出来る校長でないと、教員の信頼は得られませrン。

下手したら、「委員会の方ばっかり見てる」というような印象を持たれかねません。

まず子ども、そして教員、そちらをきちんとみて、「政策判断」というか「政策の解きほぐし」のようなものが出来る人でないと、信頼が得られません。
これも「口説ける人」になるポイントの一つです。

他にもいろいろある(例えば、単純だけど、教員の事をよく見ている人)のですが、それは次の機会にします。
幾つかのポイントを経て、「口説ける人」になる。
その「口説ける人になる事」が、「ビジョンの共有」を可能にする。

よくあるのが、「ビジョンの共有が出来ている学校は●●、できていない学校は◇◇」という話。
でも、そこで当然問われんのは、「じゃ、ビジョンってどーやってきょーゆーすんの?」と。

言うだけ言えばみんな従うわけ、、、、ありません。
論理的におしこめばいいか、、、、んなわけありません。

「共有」のために「口説ける」ということ。

教育経営学会の「専門職基準」が腹に落ちた、落ちまくった、そんな三日間でした。
疲れましたが、非常に充実した三日間でした。
なにより、先生とお話して、仲良くなれたのが嬉しかったです。

二日目の夜に懇親会したのですが、途中からかなりハイペースに飲んだので、要らん事を言っていないかが心配ですが、でも、楽しかったです。

またもう少し時間のある時に続き(②以後)を書きたいと思います。 では。

「みんなで」関わる教育 ~ドリームネットから文教交流会~

この前の土曜日は、ドリームネットの教育企画でした。
教育に興味ある学生と教育に関わっている卒業生とをつなぐイベントです。
そこで、パネラーとして少ししゃべらせていただきました。
今回のパネラーは、文科省や学校現場、民間やNPO、私学も公立も含めて、
結構幅広い立場の人がそろったのではないかと思います。
https://www.facebook.com/events/613211432058923/permalink/626457490734317/

さて、内容としては日本の学生の「自信のなさ」(自己肯定間の低さ?)がテーマでした。
全体的には

●勉強と運動以外の評価軸が必要。
●教員も含め、周りが褒めることが大事。一方で、「自分で考えて決める」経験を積み重ねていく事も重要
●↑のような機会が提供できるよう、行事等も含め、色んな面にスポットライトを充てる工夫が必要
●そのためには、学校以外の民間やNPOと協力する事も有効な手段
●制度面からの地ならし(基礎作り)も重要

といったような話になったと思います。

自分自身の考えの整理にもなりましたし、また、他の立場の方々(と言っても、今回は知り合いが多かったですがw)の話をきけたこともとても勉強になりました。

ありがとうございました。

ところで、最後は卒業生からのメッセージでした。
奇しくも、そこでは多くの卒業生が似たようなメッセージを発しました。

「みんなでもっと教育に関わっていこう」 という事です。

加えて、それぞれの卒業生が関わっている、「学生が教育に関わっていけるような場」を
紹介しました。
例えば、鈴木さんが理事長をされている学校では学生ティーチャー(?)を求めてらっしゃいました。
安原さんが以前やっていたLearning for allはまさにそういう事が趣旨です。
讃井さんらと私が一緒にやっている学校づくりゼミ、白川さんらを中心に私も関わらせていただいてる文教交流会も、
そういった想いを持った場です。

様々な立場の人たちが集まったにもかかわらず、このようなメッセージになったという事は、
やはり、「社会の多くの人が教育に関わっていく事」が今後の方向性の一つになっていくんだと思います。

(ただ、“外からの関わり”が学校にとって一定のリスクを伴う事にも、配慮が必要だとは思います。:参考→別記事

さて。

ここから先は、告知・宣伝です。

↑でも書いた「文教交流会」が今度の日曜日にあります。
文教交流会の「文」は文科省、「教」は教員を表しています。
もともとは、文科省の若手官僚と現場教員とが交流する場でした

「役人は現場が見えてない」「教員は全体が見えてない」・・・お互いがそんな風に思って壁を作っていては、教育は良くなりませんよね?

立場をこえて、「教育を良くしよう」と思う人たちが、自分たちの考えを素直に表明しながら、お互いを理解していく。

そんな場が必要だとは思いませんか?

現在は、「教育行政」や「学校現場」だけでなく、研究者や出版社、民間企業、NPO、学生など様々な立場の方々が、
「立場をこえて教育の未来を考える」場になっています。

教育に興味のある方。

是非参加してみませんか?
ブログ
FBページ

(参加申し込み方法は、ブログに記載されています。
 数十名程度の方が参加される見込みです。
 今回のテーマは「教育を評価する」です。)

第4回学校づくりゼミ やります

今度の木曜日、9月12日に学校づくりゼミやります。

今回は、ICTを活用した教育をテーマにします。

お時間ある方は是非いらしてください。

以下、詳細
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「ICTを活用した教育の今とこれから」

このたび、「学校づくり」をテーマとしたオープンゼミ
「学校づくりゼミ(略称:学つくゼミ)」の第4回目を開催することとなりました。

今回のテーマは、「ICTを活用した教育の今とこれから」です。
ICTを用いることで何が出来るのか、また、今後何が必要で、どんな方向性へ向かうのか。
二人のゲストをお迎えし、みなさんと一緒に考えていければと思います。
これまで参加された方はもちろん、今回初めて参加される方なども大歓迎です。
ぜひお気軽にご参加ください。

■日時 9月12日(木) 18:30~20:30 (18:15開場)

■場所 東京大学本郷キャンパス

■ゲスト(50音順)
・青山 由紀先生 (筑波大学附属小学校教諭)
・中川 一史先生 (放送大学教育支援センター教授)

■参加費
300円

■定員
25名(定員に達し次第、申込を締め切らせて頂きます。)

■懇親会
学校づくりゼミ終了後、本郷近辺にて懇親会を予定しております。

■申込方法
以下の申込フォームよりお申込みください。

http://goo.gl/L8XdxC

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■ゲスト プロフィール詳細

・青山由紀先生 : 国立筑波大学附属小学校教諭

私立聖心女子学院初等科を経て、平成10年より筑波大学附属小学校教諭。日本国語教育学会常任理事、全国国語授業研究会常任理事、ことばと学びをひらく会理事、光村図書・小学校国語教科書編集委員。ICTを活用した授業づくりについて、数多くの場で講演や実践紹介を行っている。

・中川一史先生 : 放送大学教育支援センター教授

横浜市の小学校教諭、横浜市教育委員会情報教育課勤務、金沢大学教育学部 教育実践総合センター 助教授を経て、メディア教育開発センター教授(金沢大学教育学部・客員教授を併任)。2009年4月より放送大学教授。主な研究テーマは、「情報教育に関する学習環境」「情報教育における小中連携カリキュラム研究」「研究組織のマネージメント」「産学共同プロジェクトの実践的研究」「国語科におけるViewingの研究」など。数多くの実践コーディネートを行っている。

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※「学校づくりゼミ」とは

学校づくりを実践している(していた)現場の方々の話を聞くとともに、アカデミックな観点からの知見も取り入れ、実践とアカデミックな知見との接続を目指す場にしたいと考えています。また、このゼミを通して学校づくりに興味をお持ちの方が広く集まる場を作れればと思っております。大学院生や学部生など学生さんはもとより、学校の先生をはじめ社会人の方など、幅広い方に参加頂ければ幸いです。

学校づくりゼミホームページ

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