カテゴリー別アーカイブ: 教員研修

同じことしてた

先日(と言っても夏頃)ある教育学者の言葉が,2つの立場で全く違うように見えたことがあった.

ある有名な教育学者が,教育原理的な話をされていることがあった.
研究者集団の一員として聞きに行っていたので,頭の中は(今おもえば)研究者モードだったと思う.その時には,話していることの矛盾とか,強引な論の展開とかがどうしても気になってしまった.

でも,現場の先生でその教育学者の言葉を評価する人はとても多い.
なんでだろなーと思って,次にその人の話を聞く時に,中学校教員モードで聞いてみた.

結果,すごく勇気づけられたw
実践者として自分が大切にしたいと思っていながら出来ていなかったこと,そこに改めて気づかされて,これからもっと頑張りたいなという気持ちにさせられた.細かい論理展開とか,全然気にならなかった.
色々な不確実性や迷いがあったり,小さな矛盾を飲み込みながら日々を過ごしている状況においては,そんな細かい矛盾とかよりも,もっと「大きな図」や「太くて確かな軸」を感じさせてくれる方が大事なんじゃないかと思った.

思い返してみると,1回目も2回目も主な対象者は高校の教員だった.そこに勝手に別の立場から参加して,違うモードで聞いてしまったもんだから,なんだか上手くノレなかったんだと思う.おそらく,その方も研究者を主なターゲットした場では,違う話し方をするんだろうし,そこの場に自分が逆に実践者モードで参加したら,多分,「つまらない」と思ってしまうんじゃないだろか.

そして,よく考えてみると,自分が研究を使って教員の方に研修するときも,細かい精緻で正確な知見を語るというより,大きな絵を見せるイメージで一緒に考えた方が良いなと思っているし,その方がマナビにつながっている実感がある.

なんだー,同じことしてたんだな…

誤解してたごめんなさい.

そんなことを考えた2月初めの土曜日.

原稿頑張らねば.

ケースメソッド。

今日は麹町でケースメソッドの研修。9.00-18.00ということで、一日ファシり続けて明日のジョーのように真っ白になりました。帰りはiPadとパソコンを会場に置いたまま懇親会にいってしまって、脳みそ豆腐状態でした。

 

(マナビラボフェイスブックより。)

一年前からケースメソッドの勉強をして、なんとか人に体験してもらえるところまで来ました。実はリフレクションでもそこに注目してるなぁと今日の帰りに思ったりしたんですけど、ケースを通じても、「自分を再発見する」というところにフォーカスしているような気がしています。これは、最初にケースの勉強をしはじめたときに感じた可能性とずっと続いてるかもしれません。新しい自分を認識することで明日からの新しい挑戦につながるのかも、と思っています(ちょっと盛り気味)。

アクティブラーニングとか主体的云々のような話が出てきて、広大接続改革の話もあって、マナビの改革は枠組みとしては進むようになったけど、まだまだ全体としては動きは限定的かもしれません。経営学部から教員になりたいと思ったときから、「人が幸せをつかむために力をつけること」のお手伝いをしたいと思ってきましたし、それは学校現場にいて直接かかわってきた時もそうですし、研究者のキャリアでもまったく同じです。色々と問題はあるかもしれないけど、今の教育改革の全体的な方向性としては今の流れは間違ってないように思います。
上に書いたような力をつけられるような教育、ちょっとまるっと表現しますけど、それは主体的に自分らしく生きる力をつける教育であり、それが出来る教員が増えることに貢献していきたい(教師教育)ですし、そういう教員の取り組みがより効果的に持続的に行われる学校であってほしい(教育経営、学校づくり、カリマネ)し、そこに貢献したいです。学校にとって、特に高校にとって組織としてなにかをするのは苦手なんだけど、うえに書いたような教育を、地に足つけて動かしていくような学校づくりに、貢献していきたいです。

今日はまだ通過点というか、スタートラインに立つために、「おんにゅあまーく」と言われて動き出したくらいの段階です。毎度のことながら、中原先生の話やファシリテーションはすごいなと思い、自分はなんだかうわすべりする話もしてしまったなと思うし、できてないことはたくさんあるなと痛感するけど、自分がなんでこの日々の取り組みに情熱を感じられるのか、その意味付けを改めて感じた日でもありました。
この場に立たせてくれた先生や、この場をつくるために関わってくださった方々、そして何より、参加してくださったかたがたに感謝です。

…なんだか、なにかを成し遂げた人の言葉みたいですが、まだ何もしてません。とりあえず今日はおやすみなさい、とか言いそうですが、今日締め切りの記事投稿がまだ終わってないので、おやすまずにいこうと思います。

「学びの場を一緒に作る」~静岡県の高校で未来予測のワークをしてきました~

先週,静岡県の高校で校内研修を行ってきました.
内容としては,ざっくり言うと,今の学校の「らしさ」を考えうえで,社会や地域等の変化もふまえて5年後について予測してみる,というワークです.
これから数年,学校教育には激動の時代が訪れようとしていますし,「まずいったん,自分たちがどういう状態なのか考えてみる,これからどんな変化が訪れそうかを当事者として考えてみる」.そんな機会を一緒につくりたいと思って研修を行いました.

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レゴ使いつつ未来予測.

内容そのものもですが,今回は研修を作っていく過程がとても印象に残っています.
単に「●●をテーマに」といった形で依頼を受けたわけではなく,担当の先生と相談しながら作り上げました.
深夜に電話で,街のカフェで,時にはスカイプで...
担当の先生たちがどういう問題を感じているのか,他の先生たちにどういうことに目を向けてほしいと思っているのか,そういった事を聞き取りながら,ともにアイデアを出しながら作りました.

「担当の先生」と書きましたが,その方は,数年前に大学院で一緒だった先生です.
静岡県からの派遣研究生ということでうちのコースに来られていました.
当時から「やわらかい先生だな」とも思っていたし,どこかスマートで,男気もあって「この先生と一緒に働けている先生は幸せだろうな」と思っていました.
そんな気持ちをところどころで伝えていたこともあって,先生が現場に帰られてから数年たって,こうして「一緒に働ける」機会が作れました.

もう一人関わってくださった先生は,その「担当の先生」の役割を引き継いだ若い先生.
一緒にいたら溶けてしまうんじゃないかと思うくらい,キラキラしてて,前向きな先生.
その前向きさに感化されて,僕も「最後まで一生懸命考えたい」,「粘りたい」と思って研修を作りました.
実際に研修を行ったのはたった90分だったけど,そのプロセスまで含めると,間違いなく「一緒に仕事ができた」気がしています.

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#御前崎に来たよ

さて,今回,いろいろとワークを詰め込んだこともあって,どこまで「刺さったか」と考えると反省も残ります.感想を見ても,おおむね良さそうなことを書いてくれていますが,なんとなく「浅い反応」,という気がします.
一緒に作ってきた先生からは,事後に,「今回の研修で考えたようなことを,これからも日常のなかで考えてほしいんだよね」という言葉をいただきました.やはりそこまでは掘れてはいない気がしますし,最初からその点をもう少し意識して立てば良かったように思います.

そういう意味でも,まだまだ磨きがいがありますし,これからもやっていきたいです.
また,今後も今回のような形で教育委員会や現場の方と関わっていけたらなと思います.

強みをいかす学校づくり :カリキュラム・マネジメント研修

先週、某自治体の教育課程の協議会(高校)におよばれし、講師をしてきました。
マナビラボチームで研修に参加するのは今回が初めて、かつ、コンテンツも刷新して初めてだったので、なかなか緊張度高かったです。

内容のポイントは2つ。

①まずは、「マネジメントを考えるとき、強みを意識しよう」ってこと。ポジティブ心理学とか、AI研修っぽいことをイメージして考えてみました。
例えば、4Dプロセスも紹介してみました。

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<参考:山田(2016)「学校のポジティブな組織開発が教職員に与える影響の過程の探求」> 

 
②もうひとつは、「やりたいこと」と「教科横断」の関係。

教科横断のために他教科と連携するのではなく、取り組みたいテーマや育てたい力がありその目的にかなうからこそ教科横断していた、という形がいいんじゃないだろか。
という提案。

行政から示されて、「やらなきゃ」ってなると、得てして手段が目的化してしまうことが多いので、一歩立ち止まろう、という話。

以上2つをポイントにしてやってみました。
これらのポイントを、具体的にどんなワークを通してやったかはまたいつか。

進め方にはまだまだ課題もありましたが、内容は悪くない感じがします。
チームでよりよいコンテンツにしていけたらと思います!!

持続可能な授業研究

先日、とある小学校の校内研修会に参加した。
今後求められる資質能力をふまえ、具体的な提案を含んだ、大変学びに富んだ会だった。
ところで、今回の講師の先生のコメントの中で一番印象に残ったのは次の言葉。

「終わったとき、『あぁ、もっと面白い授業したい』とか『もっと深めたい』と思うような研究しましょう」

ということ。当たり前と言えば当たり前なんだけど、結構そうでない場合も多い。

「『もう二度とやりたくない』と思うような研究ならやめときましょう」

そんなことも言ってらっしゃった。
出来なかったことを指摘しあってボコボコにしたり,形を整えるために莫大な労力をかけたり,そういうことになりがち.そんなんなるなら校内研究も考えもんだよね.

肯首肯首.
肯首肯首肯首.